学校モールの仕組みを聞いたときの第一印象をお聞かせください。
業者への直接払いの導入を検討している中で、保護者が業者毎それぞれ別に支払いをしてもらうことは仕方ないと思っていたので、学校モールさんの学校口座を通さずに集金から支払いまで完結できるシステムがあると案内を受けた時は、これからの学校徴収金の扱いが一気に変わる時が来るかも!!と思いました。
導入はスムーズだった、と教育家庭新聞で拝見しましたが、実際苦労した点はありましたか?
導入に関しては、管理職も働き方改革に向けての動きとして職員や保護者(PTA代表)への働きかけなど前向きにバックアップしていただけたことで、取扱いを大きく変えることへの不安はそれほど感じませんでした。
ただ、移行するための学校徴収金の取扱いや流れの見直し、職員や保護者に向けての資料や案内などの作成には時間を使いました。
学校モールを導入してからの、販売店様や保護者様からのお声はどうでしょうか?
正直、プラスの声というのはまだあまり印象がありません。新しいシステムへの不安や戸惑う声の方が多い気がします。システムを使用することで負担となる手数料が銀行の手数料よりも高いことなども、保護者の方に理解していただけるか不安でしたが、本校では手数料の件での否定的な声は学校側にはありませんでした。
保護者の方にも販売店さんにも取扱いを変えたことでの手続き等ご迷惑をおかけしましたが、学校側に寄り添い対応してくだり感謝しています。
事務作業の時間が大きく、減少したとのことですがどれぐらい減ったのか、具体的にお聞かせください。
本校は以前まで保護者に指定銀行での口座作成を促し、作成してもらった口座の登録作業が必要でした。本校は大規模校のため、新1年生だけでも200名近くの登録作業が必要になります。まずはその作業が無くなったため、担当者(事務職員)の年度始めの作業が一つ減ることになりました。
支払いに関しては、教材費・学級費などの支払いを年4回に分けて行っていたため、その4回の支払いの時期には帳簿の作成が必要となりますが、学校モールは学校口座を通した支払いでは無いため、帳簿の作成が必要無くなります。
教材費は学年の会計担当、学級費は各学級の担任の帳簿作成の時間が削減されました。教頭先生や事務職もその帳簿作成に係るチェック作業などの時間が無くなったこと、年に1度行われる帳簿の監査も受けることは無いため、大幅な仕事量の減少となったと思います。
年度末のPTAによる帳簿監査の係も無くなったので、PTAの役割も減らす事ができたと思います。
システムの改善を希望する点や、ここは使いにくい!こんな機能が増えたらいいのに!と思う点はありますか?
・保護者からの振替後に支払いが行われるまで約1ヶ月弱要する期間がもう少し短くならないかなと思います。登録業者以外に支払いを行う場合、学校モールを通し学校口座で集金し支払うとなると集金のスケジュールが合わなくなり、結局学校モールを使用しない形での集金業務が必要となり、煩瑣となってしまう。振替後、学校口座入金分だけでも早めに入金してもらいたい。
・保護者がアプリでログインできるようにしてほしい。
・保護者の口座の登録がネット登録のみで完結できるようにしてほしい。将来的にはクレジットカード払いやコンビニ払い、QRコード決裁などが今の手数料程度でできるようになれば良いです。
学校モール導入後、こんな事に時間を使えるようになったなどあれば教えてください。
教員に関しては帳簿等の作成時間を別の業務に充てることができ、時間外労働の削減などに繋がっていると思います。支払いを行う月は学期末や年度末になるので、成績処理業務と重なっていましたが、学校モール導入後の今年度は支払いに関する帳簿の作成が無くなったことでその分の余裕はできたかと思います。
また、銀行で出金する際に金種の制限ができて手数料がかかるようになったため、手数料をかけないために何回かに分けて出金という形になり、銀行への行く回数が多くなっていたが、学校モール導入後は出金する必要がほとんど無くなったため、銀行へ行く回数も減りました。